あなたも持っているかもしれない、ビジネス英語本。このたびご紹介するのは絶対に役に立たないビジネス英語本です。
商品名はズバリ『ろくでもない英語の言い訳300』。
「年収が半分になる寝坊の言い訳」「相手との距離を広げるサボりの言い訳」など、マジでなんの役にも立たなそう……!
【言い訳しかないじゃん】
2023年11月1日から販売中の『ろくでもない英語の言い訳300』(税込み1430円 / ダイヤモンド社)。『出ない順 試験に出ない英単語』をはじめとする “出ない順シリーズ” を手がけた著者・中山さんによる新作です。
こちらの書籍、カテゴリは(一応)ビジネス英語本ですが、内容は前代未聞。
試しに目次をのぞいてみると……「遅刻の言い訳」「ノルマ未達の言い訳」「開発遅延の言い訳」など、言い訳ばっかり!
基本の言い訳、さらなる言い訳、言い訳の格言といった具合に、言い訳しか掲載されていないのです。
【どういうこと…?】
それではここで、遅刻の言い訳として挙げられている例文を見てみましょう。
「残念だったな、俺はただの残像さ。本物はとっくに会社に向かってるよ(Joke’s on you, I’m just a mere afterimage.The real me is already on the way to the office.)」
えーと……残像? どこからツッコめばいいのかわからないし、ツッコむ隙すら与えてくれない。若干の厨二病っぽさすら感じます。
ノルマ未達の言い訳においては、
「私はノルマが好きですが、ノルマは私を好きじゃありません(I love my quota, but my quota doesn’t love me back.)」
といった例が挙げられており、なんだか煙に巻かれたような気分になります。言葉を反芻しているうちに「ノルマ」がゲシュタルト崩壊しそう!!!!
【味わい深いビジネス英語本だ】
言い訳としては、ある意味最強ですが、実際に言ったらトラブルになりかねない本書。
そのいっぽうで、イラスト付きでわかりやすいし、「残像=afterimageっていうのか…」といった具合に、ちゃんと学びもある!
「定時の帰り方(アフター5の言い訳)」や「転職・退職の言い訳」まで抑えており、フォローも万全ですよ(?)。
くだらなすぎるけどもっと読みたくなる1冊です。フレーズを覚えたら、まずは気の知れた友人にジョークとして使ってみてはいかがでしょうか。
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