病室で泣きながら夫の遺体のそばに立ちつくす妻。そして、死んだ夫の手には食べかけのハンバーガーが…。そんな『マクドナルド』のCMが、米ワシントン市内限定で放送されて話題になっています。

この30秒ほどのCMは、医師らで構成される非営利団体『PCRM』が制作したもの。“McDonald’s death ad” (マクドナルドの死の広告)と呼ばれ、視聴者にファーストフードの危険性を知らせることを目的としています。ハンバーガーを握りしめたまま死んだ肥満男性の姿を見ると、確かに「ファーストフードは控えようかな」と思ってしまうかも…。

『マクドナルド』のCMでお馴染みの“I’m lovin’ it” (マクドナルド大好き)というフレーズは“I was lovin’ it” (マクドナルドが好きだった)になっていて、なんだか切ない印象。最後は“Tonight,Make It Vegetarian” (今夜は野菜を食べよう)というメッセージで締めくくられます。

17日付けの米『ワシントン・ポスト』電子版によると、関係者は「みんなマクドナルドが体に良くないと知っているはず。命を縮めるために食べているようなものだ」と主張。これに対してマクドナルド側は「なんて失礼なCMだ。人生にとって必要なものを選ぶ権利は消費者にある」と苦言を呈しています。愛する人が突然死んでしまわないように、食生活には注意が必要ですね。

Screenshot from Voices.washingtonpost.com
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