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美しく透き通る真っ青な海に、黒々と浮かび上がる巨大な影。一瞬ドキッとするような光景ですよね。この影の正体は、迫り来る謎の生物……ではありません。流出してしまった重油……でもなくて。まさかの実写版「スイミー」……でもない。 

なんとこれ、全部イワシなんですーッ!! 

あ、ちなみに「スイミー」とは、オランダ出身の絵本作家、レオ・レオニ作のお話です。国語の教科書にも掲載されているので、ご存知の方も多いのでは。名作ですよね!

このイワシの大群は、カリフォルニア州サンディエゴ市、ラホヤの海岸に先日現れたもの。カリフォルニア大学の海洋研究所スタッフと大学院生が、その様子を動画に収めました。

真っ黒な塊のように見えるイワシの群れが、まるで意志を持った巨大な生き物のように自在に形を変え、散開し、また合流する様はただただ圧巻! 人のサイズと比べると、その規模がいかに大きいかがよくわかります。一匹一匹は、人間の手のひらほどのサイズのイワシだということが、ちょっと信じられませんよね。

ただ、なぜこのような浅瀬にこれだけのイワシの大群が迷い込んだのか、実はよくわからないのだそう。海洋研究所の科学者たちにとっても、30年来この海岸の観測を続けてきた中で、はじめての現象なのだとか。サンプルを持ち帰り、研究がなされているようです。

それにしたって、いくらイワシといっても、これだけの大群の近くで泳ぐのは怖くないんでしょうか……。映像を見ながら、ちょっとドキドキしてしまった記者でした。

参照元:Scripps Institution of Oceanography, POPULAR SCIENCE
執筆=森本マリ (c)Pouch

▼どこまでも続いてそうな群れの塊

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▼このイワシの数、塩漬けの缶詰何個分ですかね

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▼囲まれちゃってますよーっ!?

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▼一糸乱れぬ動きってこういうことかも

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▼かき分けていく女の子、アグレッシブだな〜!

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▼埠頭の上から見下ろしてこの大きさです

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▼こちらが実際の動画。動きが圧巻!

▼序盤、イワシ食べ放題に参戦するアシカの姿が!