札幌民の憩いの場、大通公園。YOSAKOIソーラン祭りや、さっぽろ雪まつりの会場として有名です。この2つのお祭りの知名度はもちろんダントツですが、実は年間を通じて、ほぼ毎月何らかのイベントが行われている公園だということをご存知でしょうか。
この夏、記者が札幌を訪れた日は、ちょうど夏祭りの最終日でした。盆踊りをやってるみたいだし、屋台も出ているだろうから、ちょっと見に行ってみようかな〜。
なんて、気軽な気持ちで出かけてみたらびっくり。そこには老いも若きも、観光客らしき外国人もなぜか仮装している人々も、めいめいに全力で盆踊りを楽しむ姿があったのです。
盆踊りといえばお囃子、音頭ですよね。関西出身の記者には、炭坑節や河内音頭、どんぱん節が馴染み深いのですが、大通公園の盆踊り会場で流れているのは「北海音頭」でした。しかも、記者の記憶が正しければ、ずうっと北海音頭だけがエンドレスで流れているのです。ひとつの音頭で休まず踊り続けるということにまずびっくり。端の方に踊りの輪を抜けるための通路があって、途中から参加したり抜けたりしたい人は、そこを通るようになっていました。
次に驚いたのが、踊っている人々の半数近くが仮装していたこと。有象無象とはこのことかと言いたくなるほどの光景に最初は我が目を疑い、次に大笑いしました。もしかして、浴衣じゃなくて仮装して踊るのが北海道流なの!?
いえいえ、そうではなかったんですね。この日、夏祭りの一環で仮装コンテストも行われていた模様。盆踊り終了後に最優秀賞の発表が行われるため、皆さん仮装したまま踊っていたわけです。にしても、ゼッケンつけてる人は参加者として、明らかにつけてない(好きで仮装している)人も混じってる気が……。
仮装のラインナップもバカ殿様やリアルなドラえもん、映画泥棒やマレフィセントなど、ド定番から流行の最先端まで、実にバラエティ豊か。中には子連れの雪の女王も……! 「水曜どうでしょう」好きにはおなじみ、HTBのonちゃんたちの姿もありました。輪の外から見ているだけでも楽しかったけど、わからないなりに踊っちゃえば良かったな〜。
そうして最後の最後に驚かされたのが、司会の方のアナウンス。「一週間続いた北海盆踊りも、ついに終演のお時間が〜」え、一週間もやってたの!?!? しかも、この日は木曜日。おもいっきり平日にフィナーレをやっちゃう運営側も、そこに全力で(あまつさえ仮装して)参加してる道産子たちもすごすぎるでしょ!
いや〜本当に、北国の短い夏を全力で楽しもうというその心意気が、ひしひしと伝わってくる盆踊りでした。来年の夏、札幌を訪れてみようかなと思っている方はぜひ! さっぽろ夏まつりにも足を運んでみてください。
ちなみに現在(9/12〜9/28)、大通公園では「さっぽろオータムフェスト2014」が開催中。“札幌の秋に旨いものが集まる。旨いものは人を幸せにする。”がコンセプトだそうですよ。ううう、そりゃそうでしょうとも〜っっ!
参考: 第61回さっぽろ夏まつり2014, さっぽろオータムフェスト2014
執筆=森本マリ (c)Pouch
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