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料理の味に変化をつけたいときに便利な調味料。海外旅行の際に立ち寄ったアジア系レストランで、どんな食べ物にもよく合う素晴らしい調味料を見つけました。その名は「シラチャ・ソース」! 真赤な色が特徴の、辛〜いソースです。

実はこれ、日本国内ではほとんど知名度がゼロですが、とくにアメリカでは今や知らない人はいないほどの大ヒット調味料なのです。一度口にするとハマる人続出!! というのも、どんな料理にもぴったり合う超万能ソースだから。ご飯や麺類にも、とってもよく合う絶妙なテイストなのです。今回は、料理への活用法を踏まえつつ、シラチャ・ソースの魅力をお伝えします。

【シラチャ・ソースの魅力】

「シラチャ・ソース」とは、タイの小さな町・シラチャの辛い調味料にヒントを得て生まれた、用途の広い万能調味料です。辛さのなかにある酸味が食欲をそそる味で、どんな料理とも好相性。手元に1本あれば、かなり手広く活躍してくれます。2014年11月現在ではまだ日本で展開されておらず、入手しづらいのが残念なところ……。

【東南アジアをルーツとするソースがアメリカで大ヒット!】

1980年代にアメリカへ渡った、ベトナム系移民のデビット・タン青年。「祖国で親しんでいた辛いソースを再現しよう」と、オリジナルのシラチャ・ソースの開発に取り組みます。これがタバスコを始めとする、辛い調味料が大好きなアメリカ人の間で大ヒット! アジアの料理だけでなく、ハンバーガーやホットドッグ、ピザなどにかけてもイケルことから、現在はオーストラリアやヨーロッパでもポピュラーな調味料として幅広く親しまれています。

ちなみにアメリカンドリームを叶えたタン氏は、現在シラチャを始めとする各種ソースの販売を手がける「Huy Fong Foods(フイフォン・フード)社」を経営、さらなる大成功を収めているそうです。

【シラチャ・ソースの活用法】

さて、シラチャとよく合う3つの和洋折衷料理と簡単レシピをご紹介しましょう。 

●パスタやピザなど洋風料理に

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アラビアータ風のスパゲティー(2人分)
・ニンニク…ひとかけ
・オリーブオイル…大さじ3
・トマトピューレ…300cc
・オリーブ…5〜6コ
・塩・シラチャ・ソース…適宜
・スパゲティー…160〜180g

作り方:パスタを茹で始める。弱火にかけたフライパンにオリーブオイルを入れて、ニンニクとオリーブのみじん切りを加えて炒める。香りが出てきたらトマトピューレを加えて中火で3分ほど加熱。パスタの汁おたま1杯分を加えて、さらに2分ほど煮詰めたら、硬めに茹でたスパゲティーを加えてよく絡める。塩少々とシラチャソース適量で味を調えたら、お皿に盛りつけます。好みでパルメザンチーズを振りかけてどうぞ!

●お好み焼き・揚げ物

市販のお好み焼き粉に、キャベツや干しエビなど好みの具材を混ぜ合わせてお好み焼きのタネを作ります。自分でタネを作る場合は「小麦粉・ベーキングパウダー・木綿豆腐または山芋のすりおろし・卵・だし汁」を混ぜ合わせてみましょう。焼き上がったところに、お好み焼きソースとマヨネーズ、シラチャ・ソースをかけていただきます。

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ウスターソースやケチャップ、マヨネーズとも違和感なく馴染むのが、なんだか不思議! 「シラチャ+マヨネーズ+ケチャップ」は、ミックスすればいいディップになります。フライドポテトやコロッケに合わせても最高。ほんと、シラチャは万能だな〜。

●麵料理・ご飯もの・炒め物

もともとが東南アジアの調味料ゆえ、東南アジアの料理との相性はもうバツグン! あっさり味の焼きビーフンに汁麺、ミーゴレンや中華味の焼きそばなどにかけてみましょう。チキンライスや野菜炒めにかけても美味しいですよ。ただ、残念ながら和風味のラーメンには合わないかも……。

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スイートチリソース同様、かなり使い勝手のよいシラチャ・ソース。国内でも大々的に販売されれば、絶対にウケると思うんだけどなぁ! 輸入食料品店や海外旅行中に目にすることがあれば、ぜひ手に取ってみてください。「注文したピザやヌードルがイマイチ」なんてときにも、重宝すること間違いなしです。

参照元:
huyfong.com

料理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch