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クリスマスはとっくに終了してしまったけれど、本日はクリスマスに関するちょっぴり奇妙なCMをご紹介。

動画サイトVimeoに投稿されていたのは、アンドレ・マート(Andre Maat)さん監督、オランダの広告代理店「Khanna」のCM。舞台となっているのは、人間がクリスマスツリーならぬ “クリスマスヒューマン” として存在する世界です。

ツリーと人間の立場が逆転しておりまして、購入する側は人間ではなく、木のほう。まるで悪夢、背筋が寒くなるような展開がラストに待ち受けている点にも、要注目の作品よ。

【クリスマスヒューマンを追いかけてみた】

店頭に並ぶ “クリスマスヒューマン” は、老若男女、実にさまざまな顔ぶれ。

選ばれし者たちが次々車に積まれ運ばれていくなか、カメラはそのうちの1体、若い男性の “クリスマスヒューマン” の後を追います。

【オーナメントを飾られたはいいけれど……】

到着した先でさっそく煌びやかにデコレートされた、 “クリスマスヒューマン” 。

リビングでくつろぐ “木” の家族からふと視線を外し、床に目をやると……そこにはバラバラになった手足が! 傍らには、赤々と燃える暖炉の火。そうです、これは昨年飾られていた “クリスマスヒューマン” 、つまりは自分の行く末こそが、このバラバラの手足というわけ……。

【衝撃的かつ納得のラスト】

ギョッとするような結末。しかしながら、立場を本来のものに置き換えてみれば、納得のラストでもある。

【ネットの声】

視聴したネットユーザーのみなさまも、「素晴らしい」「結末もアイデア自体もいい」「こういうユーモア、好き」といった具合に大絶賛。ちなみに記者(私)もこういったブラックさ、嫌いじゃないよ。というか、むしろ好きっ。

短編映画のようなクオリティーも相まって、可能であればぜひ、続きのストーリーも制作してほしい。思わず見入ってしまう秀作を、それではじっくりと、ご覧くださいませ!

参照元:Vimeo / Andre Maat
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼ヤン・シュヴァンクマイエルっぽい