アメリカである猫の親子が保護されました。4匹いた子猫たちはおよそ生後3週間。しかし1匹だけ他の兄弟と比べて小さすぎる猫がいました。重さは170グラムと生後1週間の子猫の体重ほどしかなく、どうやら発育不良で母猫にも諦められてしまったようです。

「フライ」と名付けられたその小さな子猫は、抱き上げるとゴツゴツしていて、ほとんど骨と皮の状態。そして、診察してみると、貧血症、心雑音、脱水症状、栄養障害、低体温、上気道感染症などの兆候が見られ、絶望的な容態でした。

しかし、生後まもない子猫の専門の獣医、ハンナ・ショーさんの懸命の看病もありフライは奇跡的な快復を見せはじめます。

【170グラムが2日間で217グラムに】


「保護したとき、正直にいえば、フライは助からないかもしれないと思った」とハンナさんは語ります。

しかし懸命な看病の甲斐あってか、保護したときにわずか170グラムだった体重は2日後にはなんと、217グラムに! 当時の写真にはフライの目に力がみなぎりはじめている様子が映っています。

【自力でお乳が飲めるように】


そして1週間後にはなんと保護したときと比べて体重が2倍にまで増えました。フライは自力で母猫のお乳を飲めるようにまで体力を快復しました。

まだ他の兄弟を比べるとかなり小さなフライですが、お茶目な一面があったりと、猫であることを楽しむようなそぶりも見せはじめているそう。体つきも以前と比べて子猫らしくふっくらとしてきました。

【適切な治療で救われた命】

ハンナさんはInstagramで元気を取り戻しつつあるフライの動画とともに、このようなコメントを投稿しています。

「生後間もない子猫は非常に不安定で、専門的な知識が必要。もし小さな子猫の具合が悪いときは、どうか信頼できる専門医のところへ連れて行ってあげてください」

【強運だったフライ】

適切な治療と、最後まで諦めなかったスタッフの想い、そしてフライ自身の生命力。偶然とは言い切れないたくさんの幸運が重なって小さな命をつなぎとめました。

フライの成長はハンナさんのInstagramで見ることができます。少しずつ大きくたくましくなっていく、今後のフライの姿を見守っていきたいですね。

参照元:Love Meow Instagram @kittenxlady
執筆=黒猫葵 (c)Pouch