某ジュエリーショップで、フランス出身の彼と婚約指輪を選んでいたときのことです。素敵なデザインのものがあったので、試着すべく彼に左手を差し出したところ驚きの発言が……!

そのときの会話がこちら。

「なんで左手なの? 右手出してよ」
「婚約指輪は左手の薬指でしょ、ふつう」
「フランスでは右手の薬指にすることが多いんだけど」
「……(左と右の薬指じゃサイズ違うし、どうしよう)」

ラブラブなシチュエーションのはずが、お互い譲れない雰囲気に。でも、よく考えてみると、外国では右手薬指にリングをつけている人も結構多い気がするんです。それが婚約指輪なのかどうかは、よく分からないけれど。

婚約指輪は左の薬指ではないの? 外国ではどっちなの? ということで、ジュエリー専門店で働く知人に話を聞いてみました。

【諸説あります】

古代ギリシャでは、心を司る心臓と左手の薬指がつながっていると信じられていました。それゆえに「結婚指輪や婚約指輪を左手薬指につけるようになったと言われている」とのこと。

やっぱり、左手薬指の勝利! と喜んだのもつかのま、「結婚後、日本ではフォーマルな場面などで、左手薬指の結婚指輪に婚約指輪を重ねてつけることもあるようですが、国によっては左手薬指に結婚指輪、右手薬指に婚約指輪をつけるようです」とのことでした。

日本では左手薬指が一般的だけれど、国によっては逆になることもあるんですね。ちなみに、アメリカでも日本と同じように、結婚後は左手薬指に結婚指輪と婚約指輪を重ねづけすることがあるそうですよ。

【で、結局どっち?】

日本人の私は左、フランス人の彼は右が希望の婚約指輪選び。知人の話とリサーチにより、国によって違うことが分かったので、フランスで一般的に婚約指輪をどちらにつけるのか調べてみました。

その結果、「結婚式の際には、婚約指輪は右手薬指に移動させ、そのまま右手薬指につけ続ける人もいる。婚約指輪を左手薬指に戻し、結婚指輪と重ねづけする人もいる」ことが分かりました。要はどっちもアリということみたい。

ちなみに、現在のようなスタイルの婚約指輪の習慣が生まれたのはフランスだと言われています。ということで、フランスに習って「好きな方の薬指につける」というのも悪くないかもしれません。でも私はやっぱり、左手薬指がいいけどな!

参照元:The knot, L’atelier JoaillerieMA Bague de Fiançailles
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch