イギリスに暮らす5歳の男の子、エリヤ・エンウェレム(Elijah Enwerem)くんは、透きとおるように白い肌金髪のもふもふカーリーヘアがトレードマーク。その唯一無二の魅力的な容姿を生かして、アパレル企業のキッズモデルとして活躍しているんです。

しかし以前は、他の人と容姿が違うということで、ちょっとシャイな性格になっていたというエリヤくん。

ところがモデルとしてのキャリアをスタートさせたことで、その容姿の違いがだんだん自信になりつつあるというのだから、喜ばしいことではありませんか! 今後の活躍を大いに期待せずにはいられませんよねぇ。

【家族で肌の色が異なる理由とは】

エリヤくんのパパの肌の色はダークで、ママの肌の色はホワイト。

そのため弟の肌の色はほんのりとブラウンがかっており、エリヤくんの肌とは印象が異なります。

エリヤくんはいわゆるアルビノの性質を持っているのです。透きとおるように白い肌の色は、その影響。

アルビノは遺伝による形質で、肌や髪、目の色をつかさどるメラニンの合成に障害が生じる、というもの。結果として、美しい白い肌や金色の髪、青い目の色といった容姿につながります。ただこれだけでであればよいのですが、メラニンを欠くことで日光に対しての抵抗力が極端に弱いことも多く、またそれ以外にも外部からの刺激に弱いという性質を伴うことがあります。

海外サイト「Bored Panda」がエリヤくんのお母さんに行ったインタビューによれば、自分の意思とは関係なく眼球が動く「眼振(がんしん)」という現象があったり、光に対し痛みを感じることがあったりするのだそう。

【モデル活動を通して「仲間」に出会えた】

そんなエリヤくんの個性を高く評価し、自社の服のファッションモデルとして彼を起用したのが、イギリスの衣服メーカー・プリマーク(Primark)でした。

困難を抱えながらも、モデルという職業と出会ったことで、イキイキと日々を生きているエリヤくん。

アルビノのモデル仲間が世界中にいることを知れたのも、モデルになっていなければ成し得なかったことかもしれません(かつては “人間のアルビノは自分ただひとりしかいない” と思いこんでいたんですって!)。

【今後に期待☆】

モデルの仕事を愛しているというエリヤくんですが、元々シャイな性格のため、写真を撮られることを未だに恥ずかしいと思っている模様。けれどいざカメラの前に立つととても自然でリラックスしていられるというのだから、もしかしたらモデルは天職だったのかもしれません。

「人と違う」ことはデメリットではなく、それどころか唯一の誇るべき個性なのだと気づいたエリヤくん。彼が体現しているのは、もしかしたら私たちへのメッセージかもしれませんね。ともあれ今後のエリヤくんの活躍、期待したいところです!

参照元:Instagram @everyone_loves_lijahInstagram @jazzyjordzBored Panda
執筆=田端あんじ (c)Pouch