【女性サウナ室で避けては通れぬ“ヌシ”を描くワケ】
——女性サウナ室といえば、ボス的な常連客……サウナー呼ぶところの “ヌシ” という存在がいます。まんきつ先生の漫画にも強烈なヌシたちが登場しますよね。
サウナ女子:サウナ室って、当たり前だけど裸と裸の対峙じゃないですか。強そうに見えるのか、私はあんまり話しかけられたりしないんですけど、まんきつさんはそういう人を呼び寄せてるイメージがありますね……。
まんきつ:わたしも絶対話しかけられたくないと思って、最初はわざと隅っこで、目をつぶってたんです。それでも何度も通ううちに、だんだん「アイツ誰だ」って雰囲気になるじゃないですか。
サウナ女子:常連ぽくなってきちゃいますよね。
まんきつ:そうすると話しかけられちゃう。私、サウナデビューの何がネックかって、サウナにはじめて入った人が、常連さんに怒られちゃうことだと思ってて。
サウナ女子:たしかに。初めてサウナデビューした子とかからよく「怒られた〜(泣)」って話を聞きます。
まんきつ:なんでヌシのことを漫画で描いてるかっていうと、私も何も知らずに行って、ヌシの洗礼を受けちゃったから。あの漫画読んで「そういう人がいる」って分かったうえで行けば、言われたときのショックも少ないだろうなと思って描いてるんです。
——なるほど! ヌシの女性って、一見怖く見えるけど、ただ話し相手が欲しいだけだったりしますもんね。コミュニケーションがラフというか……。それを知らなかったらビックリするかも。
【ビギナーにオススメのサウナは?】
——ちなみに、ビギナーにオススメのサウナってありますか? ここなら女友達をサウナ沼に引きずり込めるぞ! っていう……。
まんきつさん: 鶯谷の「萩の湯」ですかね。水風呂の温度が絶妙、初心者でも入りやすい。初めてっていう人をこのサウナに連れて行くと “ととのう” 感覚を理解してくれることが多いですね。
サウナ女子 :新宿の「テルマー湯」ですかね。きれいだし、塩サウナに泥パックもあって美容にもいい。あと、最悪サウナがダメでも色々できます! ややお高めなのでヌシもいないかも。
——ありがとうございます。私も今度から友達をサウナに誘うときはそのふたつのどちらかで攻めてみます!
さて、続く後編はよりディープな話に! 『湯遊ワンダーランド』でも描かれるサウナとスピリチュアルの関係、サウナー向けのオススメサウナ、などをお送りします。お楽しみに〜!
参考リンク:扶桑社 湯遊ワンダーランド
取材・執筆:御花畑マリコ、サウナ女子
Photo:百村モモ (c)Pouch
Illustration:©kitsuko manshu / fusosha 2019
コメントをどうぞ