映画ライターの斎藤香が2019年ベスト5を発表~。

2019年上半期のベスト5とは違う作品をチョイス! 上半期ベスト5と合わせて2019年のベスト10が完成します!

5位『半世界

父の跡を継いで備長炭の製炭で生計を立てている紘(稲垣吾郎)が、突然、帰郷した幼馴染の瑛介(長谷川博己)との交流をきっかけに人生を見つめ直す物語。仕事を手伝ってもらいながら瑛介と交わす会話により、流されてきた自分の生活、妻や息子との関係、仕事への取組みなどが少しずつ変わっていく。そんな主人公を稲垣吾郎が熱演。妻役の池脇千鶴との相性もよく、友情、夫婦、親子の関係は本人次第で良くも悪くもなることがわかる。しみじみと感動できる良作。
監督:阪本順次
出演:稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦

4位『バイス

酒癖の悪い冴えない男ディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)が、妻リン(エイミー・アダムス)に尻を叩かれて政界へ進出。権力に魅せられ、ジョージ・W・ブッシュ大統領(サム・ロックウェル)の副大統領にまで出世していく様を描いたブラックコメディ。実在した政治家の悪事が次々と暴かれる映画を堂々と公開する米国エンタメ界の自由さがうらやましい! 20キロ増量したクリスチャン・ベールの大変身にもビックリです。
監督:アダム・マッケイ 出演:クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、サム・ロックウェル、スティーヴ・カレル

3位『女王陛下のお気に入り』

アン女王(オリヴィア・コールマン)が統治する英国王室を舞台に、女王の寵愛を求めて女官(レイチェル・ワイズ)と侍女(エマ・ストーン)が、それぞれ策略を練り、ネチネチした女のバトルを繰り広げる宮廷絵巻。英国版「大奥」の世界を美しい映像と豪華絢爛な美術を背景に描く。演技派女優3人の火花散る演技合戦がすごい迫力! 濃厚で意地悪な女のドラマ、女子が好きな映画だと思います。
監督:ヨルゴス・ランティモス 出演:オリヴィア・コールマン、レイチェル・ワイズ、エマ・ストーン
参考リンク:Amazon prime video

2位『アルキメデスの大戦

天才数学者の櫂(菅田将暉)が、莫大な軍事費を投入する世界最大の戦艦の建造を、数学力で阻止しようと奔走する姿を描く。物語のベースは「戦争」ですが、悲惨な戦場は登場しません。海軍が提出した戦艦建造費の見積もりの嘘を、天才数学者が期日までに証明するというタイムリミットサスペンス。海軍はなぜ戦艦にこだわるのか、天才数学者はそれを阻止できるのか……と、ドキドキハラハラですよ。数学者を演じる菅田将暉が変人で天才の櫂を魅力的に演じていて素晴らしいです!
監督:山崎貴 出演:菅田将暉、舘ひろし、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小日向文世、田中泯ほか

1位『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

普通の高校生ピーター(トム・ホランド)が、夏休みの旅行先で世界を揺るがす脅威に遭遇。スパイダーマンとして学生とヒーローを行ったり来たりする様をスリルたっぷりに描いた人気シリーズ。ヒーロー映画であり青春映画でもあるのが『スパイダーマン』の面白さですが、そのバランスが最高にハマったのが本作。どんでん返しによる大ピンチに友情と恋愛エピソードも絡めて最後まで存分に楽しめる娯楽映画の大傑作! そしてエンディングにはドッキリな仕掛けも!
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ジェイク・ギレンホール、ジョン・ファブロー、ゼンデイヤほか

このほか『ジョーカー』『記憶にございません!』『蜜蜂と遠雷』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けもいいですよ~。
上半期のベスト5と今回のベスト5、全10作品! 暖かいお部屋でヌクヌクしながら、大いに楽しんでくださいね!

執筆=斎藤 香(c)Pouch

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