【最新公開シネマ批評:番外編】
映画ライター斎藤香が2022年にPouchでご紹介した映画の中から、厳選5作品をピックアップ。心がほっこりしたり、やる気が出たりする前向きな映画を選びました。

それでは、発表しま〜す!

【2022年ベスト映画5選】

1、『ハケンアニメ!

辻村深月の同名小説を映画化した本作は、アニメ業界で働く人々が、ひとつの作品に情熱を注ぐ姿を描いた物語です。

天才監督(中村倫也さん)と、彼から覇権を奪おうと燃える新人監督(吉岡里帆さん)の新作アニメのバトルがベースですが、彼らの戦いを支えるスタッフやアニメーター、声優たちの頑張りも本当に胸アツ! 登場人物たちのアニメ愛とこの映画のスタッフの方達の『ハケンアニメ』愛が見事にリンクしていました。

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(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

2、『ミセス・ハリス、パリへ行く

ロンドンの家政婦のミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は、勤務していた邸宅で見たディオールのドレスにひと目惚れし、「私もディオールのドレス買う!」とお金を貯めてパリへ行くという物語。

ハリスの人懐っこい性格とディオール愛が、メゾンの人々の心を動かしていく様が楽しくつづられていきます。夢を追いかけるのに年齢は関係なし! ハリスさんの行動力と愛され力が元気をくれる快作でした。

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(C)2022 Universal Studios

3、『メタモルフォーゼの縁側

17歳の高校生うらら(芦田愛菜さん)と75歳の雪(宮本信子さん)が、BL漫画で意気投合。やがて雪さんに背中を押されて、引っ込み思案のうららは “ある挑戦” をするのです。

友情に年齢差は関係ないんだな〜と思ったり、好きなことに夢中になることの幸福に胸が躍ったり。うららと雪さんの交流が可愛くて、ほっこりする鶴谷香央理さんの同名原作の映画化作品です。

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(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

4、『トップガン マーヴェリック

トム・クルーズをスター俳優に押し上げた映画『トップガン』(1986)。あれから36年を経て公開された続編では、破天荒な天才パイロット、マーヴェリック(トム・クルーズさん)が、なんと若手を指導する教官に。若いパイロットの中にはマーヴェリックの亡き親友の息子もおり、人間ドラマも展開していきます。

しかし、何よりすごいのは実際にIMAXカメラ搭載した戦闘機を操縦しての空中戦シーン! トム・クルーズに不可能はないということが証明された映画でした。

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(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

5、『サバカン SABAKAN

80年代、小学校5年生の竹本(原田琥之佑くん)と久田(番家一路くん)が、イルカを見に海へ行くというひと夏の冒険を描いた作品。ちょっとおバカでやんちゃで繊細で……という彼らの魅力がスクリーンから溢れちゃっています。

海沿いを自転車で走り抜ける姿の爽やかさ、そして別れ際に離れがたくて「またね〜」を繰り返すふたりの可愛さにもう涙腺が緩みっぱなし。竹本くんが久田くんに握ってあげるサバ缶のお寿司が思い出の味になっていく流れも最高でした!

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(C)2022「SABAKAN」Film Partners

【年末年始も映画三昧しよっ♪】

日本映画3本、外国映画2本、2022年も日本映画が大健闘でうれしい限りです!

上記以外でも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『ドリームプラン』、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』、そして『天間荘の三姉妹も良かったなあ〜。

このベスト5が皆さんの映画鑑賞の参考になれば幸いです。年末年始、映画三昧してくださいね!

執筆:斎藤 香(C)Pouch