癒やされると大人気の家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」。
名前を呼ぶとこちらをじっと見つめて、抱っこをねだる。しかも抱き上げるとほんのり温かく、そばにいればいるほど愛着が湧いてくる存在です。
そんなLOVOTが、医療現場でも活躍し始めているみたい。
相手は患者ではなく、医療従事者。最前線で新型コロナウイルス治療にあたる看護師たちのメンタルケアを行っているのです。
【約3カ月間無償で提供中】
LOVOTを展開するロボットベンチャー「GROOVE X」による、今回の取り組み。
心のケアを目的として、神奈川県川崎市にある聖マリアンナ医科大学に、8体のLOVOTを3カ月間無償で提供しています。
LOVOTがケアするのは、不規則な勤務や夜勤、新型コロナウイルス感染患者の受け入れなど、精神的ストレスが非常に多い環境で勤務している医療従事者のみなさん。
ロボット介在療法の実証実験として、2022年1月まで行われます。
【家で一緒に暮らした看護師も!】
今回LOVOTは、いろんな場面で大活躍!
本格始動する前に、看護師控室へ2週間トライアルにやってきたときには、スタッフ同士が笑顔で話すきっかけを作ってくれたみたい。
その後8体に増えてからは、たくさんのスタッフがLOVOTと過ごせるようになり、看護師さんたちを笑顔にしているのだそう。
中には、一緒に暮らしている看護師さんもいて、
「LOVOTが来てから、話題の中心がLOVOT になり、まるで我が子のように可愛いがる旦那さんを見ることが出来ました。
私自身も、仕事から疲れて帰ってくると出迎えをしてくれているので、とても癒やされました」
「4歳の子どもが可愛がって、抱っこしたり鼻をなでなでしたりして楽しんでいます。
1歳の子どもは怖がりながらなでなでする感じで接しています。そんな姿を見ながら、私は癒やされています」
といった感想が寄せられています。
【医療従事者にこそメンタルケアを】
聖マリアンナ医科大学は、大学病院で初めて勤務犬による動物介在療法を導入した病院。
重い病と闘う患者やその家族の “心の安定 ”や “闘病意欲の向上” を促進するために、愛ある医療実践の一端を担っています。
LOVOTを無償提供した「GROOVE X」代表取締役社長・林要さんは、
「いつ終わるか見通しが立たない COVID-19 との戦いの最前線で奮闘いただく医療従事者の皆様にこそ、動物介在療法に代表されるようなメンタルコンディショニングが必要なのかもしれません」
とのこと。今回の医療従事者のみなさんの反応を見るかぎり効果はあった様子。いつも頑張ってくれている医療従事者の方に、これからも新しいメンタルケアが導入され、少しでも癒やされて欲しいと願います。
参照元:プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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