「恋をした。30歳年下の人に」

そんなセリフで始まる東京ガスの新CM『東京ガスCM「母の推し活」篇』、もうご覧になりましたか。

「推し」の沼にずぶずぶハマり、熱狂し、友達が増え、やがて仕事にも役立つようになり、人生に彩りが添えられてゆく……。その過程のひとつひとつが、あまりにもオタクそのもので、「これ私かな?」と自分自身を重ねる人も多く、SNSで話題沸騰中なんです。

かくいう私もそのひとり。セリフといい行動といい……思い当たることがありすぎる!!!!!

【あらすじ】

タクシー運転手として働く母(安藤玉恵さん)は、お昼休憩中になにげなく観たテレビに目が釘付けになります。そこに映っていたのは、韓国男性ボーイズグループ「ONEUS(ワンアス)」のメンバー・ファヌンさんでした。

瞬く間に恋に落ちてしまった母は、若干引き気味の娘に推しの魅力を熱弁!

その熱量に比例するかのように、部屋は「推しグッズ」で溢れていき、「推し友」もできて、ついには「韓国語教室」にも通い始めるのです。

韓国語を習い始めてからは、韓国からのお客さんとの会話も楽しめるように。

順風満帆な推し活を送っていた母でしたが、あろうことか、コンサート直前に体調を崩してしまうのです。弱気になる母に娘が描けた言葉とは……?

【娘の心の変化に泣いた】

アイドルにハマる母を見て、はじめこそあきれ顔を見せていた娘。

しかし、イキイキと楽しそうに暮らす母を見ているうちに「なんかもう羨ましくなってきた」と、母の推し活を応援し始めます。

体調を崩して念願のコンサートに行けなくなり、「もうおしまいだ」と弱音を吐いたときも、娘は「何言ってんの! お母さんの推し活まだ始まったばっかじゃん」とハッパをかけるのです(涙)。

弱気になる母に韓国のスープ「参鶏湯(サムゲタン)」を作ってあげるシーンも含めて、すべてが尊い90秒間でした。

【すべてに既視感】

私は「ARMY(※BTSのファンの総称)」になって早4年。K-POPファンのひとりとしては、このCMに共感せざるをえませんでした

自分でも予想だにしない瞬間にハマったり、熱量たっぷりに推しの魅力を語りまくるシーン。「私もファンなんです」とカミングアウトされて友だちが増えたり、新大久保に通ったり……推しの話す言葉をもっと知りたくて、韓国語を学び始めたり……。

ああ、目に映るシーンすべてが「私」でしかないっ! また、母が娘に、

「でね、かっこいいだけじゃないのよ。彼らは世界を良くしようとしているの。つまり、尊いのよ」

と語る場面では、首がもげるほどうなづいてしまいました。なんなんだ、このオタクの解像度の高さは……!

【中の人もオタクに違いない…】

東京ガスの内部に本物のオタクがいるとしか思えない新CM。東京ガスはCM制作にあたり、

「家庭や会社で懸命に働き、家族を支えながら『推し活』をする、母親を題材として取り上げました。好きなものに熱中することを通じて、生活が充実し、暮らしが豊かになっていく様子を描くことで、1人ひとりを尊重し、『よりそい』『ささえたい』と考える東京ガスグループの姿勢を示しています」

とコメントしています。全オタクの共感が止まらない新CM、まだ観ていない人はぜひご覧になってみてください!

参照元:YouTubeプレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼わかりみが深すぎる