今ではすっかりメジャーな存在として、あらゆるジャンルを席巻する「オタク」

2023年11月21日に三省堂から発売されるのは、そんなオタク界隈で使われている用語を網羅した『オタク用語辞典 大限界』ですっ。

その用語、なんと約1600語! オタクのボキャブラリーの豊富さと推しに対する熱量に圧倒されること必至です。

【生きたオタク言葉を収録】

『オタク用語辞典 大限界』は、名古屋短期大学現代教養学科の学生12名が、自分たちの周りで使われているオタク用語を採集し、語釈と用例を付したという異色の一冊。

実際にオタク用語を日常的に使っている女子学生たちが書いただけあり、臨場感あふれる “生きた解説” になっている点に注目です。

そもそもタイトル自体、国語辞書の「大言海」と「限界オタク」の「限界」がかかってますもんね~。そこからして学生たちのパッションとユーモアが伝わってくるかのようです。

【どんな用語が載ってる?】

同書は一般的なオタク用語はもちろん、さまざまな界隈別に全14章からなる構成

たとえば、オタク共通用語として掲載されているのが「キュン死」。もはや誰もが知るワードではあるかと思いますが、例文には「ミミッキュみて、博士死んだらしいけど、あれって絶対キュン死だよね」と出てくるのがやばいんですよ。

にわかじゃこんな例文思いつかなくない……?

また「高画質」というワードは、オタクでない人にとっては単に「画質が綺麗なこと」でしかありませんが、この辞典では「画面の向こうにいる推しの姿の解像度が高く、ビジュアルが素晴らしいこと」まで書かれているのがさすがとしか言えません。

ほかにも、

【オタク共通用語】……「開封の儀」「産んだ記憶ある」「祭壇」「履修」「公式カプ」
【K-POP界隈用語】……「エンディング妖精」「センイルケーキ」
【二次元共通用語】……「中の人」「ぬるぬる動く」
【ゲーム界隈用語】……「エンカ」「ガチャ石」「舐めプ」
【スプラトゥーン界隈用語】……「アマミ」「養殖」
【BL界隈用語】……「双子庶務」「平成の攻め」「腐死鳥(フェニックス)」

などなど約1600項目が収録されています。

【電子書籍版もあるよ!】

『オタク用語辞典 大限界』は税込み1540円。11月22日より電子書籍版も配信開始となるそうです。

オタク自身が編纂した臨場感ある語釈を読みたい、最近の若者言葉を知りたい、ひと昔前のオタク用語との違いや変化を知りたい、オタ活で使っている言葉を文字で残しておきたいといった方々は一読してみてはいかが?

参照元:プレスリリース三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺楽天Amazon
執筆:鷺ノ宮やよい