日中の紫外線や乾燥などの日常的な刺激、カラー剤などの刺激……私たちの髪は、常日頃から刺激にさらされています。

刺激のなさそうな夜間にもダメージを受けているというんだから、これから長い時間をかけて付き合っていかなければいけない髪の毛を守るために、どうにか対処しておきたいもの。

NG行動を見直しつつ、最適なナイトヘアケア方法をチェックしていきましょう〜!

【髪は寝ているあいだも傷んでる!?】

夜間における髪へのダメージ。最大の原因は「睡眠中の摩擦」だといいます。

寝ているあいだは、長時間にわたって髪が枕に触れるため、寝返りを打つたび摩擦が生じます。その摩擦によって髪の表面を守るキューティクルが損傷し、髪内部の水分保持がしにくい状態になるのです。

しかも、髪が濡れていた場合はよりキューティクルがダメージを受けやすくなるのだとか……恐ろしい!

【こんなことやってない? NG行動】

アデランスの毛髪診断士によると、夜のヘアケアにおけるNG行動は次の3つ。

①毛足が長く起毛した枕カバーの使用
毛足が長い、あるいは起毛した素材の場合、寝返りを打つときなどに毛足に髪が入り込んで、摩擦を引き起こしやすくなる。
改善方法:綿やシルクなど表面がなめらかな素材の枕カバーを使用

②髪が濡れたままトリートメントをつける(※商品によって異なる)
洗い流さないタイプのトリートメントの多くは、入浴後の濡れた髪にそのまま使用すると有効成分が浸透しにくい。
改善方法:しっかりタオルドライをして水分を拭き取ってからトリートメント

③髪をタオルで巻く
濡れている髪はダメージを受けやすいため、タオルで巻いた際に刺激が加わったり、クセが残りやすくなる。長時間におよぶと、ニオイや頭皮トラブルの原因に。
改善方法:タオルで巻かない

……やだ怖い!! 全部身に覚えがあるんですけど!

【今日から始めたいナイトケア】

睡眠前には、キューティクルを保護するようなヘアケアをしっかりと行い、睡眠中も摩擦が起きにくい状況を維持することが重要です。

アデランスの毛髪診断士がオススメする「タイミング別・ナイトヘアケア対処法」は次のとおり!

■入浴後〜就寝直前
①ドライヤーの最後は冷風で仕上げる
長時間温風にあたると、頭皮や髪の水分が減ってダメージが進行してしまう可能性がある。冷風で仕上げることで、キューティクルを引き締めて水分を保持してツヤ感もキープ。髪型を維持する効果もあるため、寝癖の防止にも◎。

②ブラッシングによる地肌ケア
摩擦による髪の絡まりを防ぐため、ブラッシングを丁寧に行い、同時に頭皮をケア。ブラッシングは頭皮の血行促進にも効果的。

■就寝直前〜就寝
①枕カバーをこまめに変える
同じ枕および枕カバーを使い続けると、雑菌が活発化し、頭皮トラブル・ニオイ・かゆみの要因に。

②髪を結んで寝る
摩擦やクセを防ぐため。ただし、強く結ぶことは長時間頭皮を刺激することになり、結び目のクセもつきやすくなるため、なるべく緩く結ぶ。

ちなみに、ブラッシングするときのブラシは、静電気が起きにくい木製や猪毛などの天然素材がオススメなんですって。

毛先からほぐすようにとかし、徐々に根元から毛先に向かってブラッシングすると理想的、ということです。

また、アデランスの毛髪診断士によれば、高さのあっていない枕は、首回りに血行不良が起こり、頭部に栄養が届きにくくなることで髪の成長を妨げてしまう可能性があるとのこと。この機会に枕を見直してもいいかもしれません。

参照元:アデランス、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch