街でたまに見かける「2DK・月額9万円・敷金1カ月・礼金1カ月」など、簡単な説明しか書かれていない張り紙がズラリと並ぶ、古くからある不動産屋さん。
アニメ『サザエさん』に出てくる花沢さんのお父さんのお店「花沢不動産」も、まさにこういったタイプの不動産屋さんだったような気がします。そしてカツオがいつ尋ねていっても、お店はガラガラ……。
しかし花沢さんのお父さんは、カツオにうな重をご馳走してくれるなど太っ腹だし、いつもにこやか、かつ常に穏やかで、とても生活に困っているようには思えない。失礼ながら儲かっているようには見えないのに、なぜ「花沢不動産」は存続できているのでしょう?
その疑問を解決してくれるのが、齋藤 智明さんの著作『サザエさんの「花沢不動産」はなぜ潰れないのか?』(宝島社)です。