7月18日放送フジテレビ系「SMAP×SMAP」。現在日本で大ブレイク中の韓流スター、チャン・グンソクを迎えたビストロスマップのコーナーでは、グンソクのプライベートな素顔をめいいっぱい見ることができた。
ビストロスマップは、料理対決の勝者にゲストがご褒美をあげるのが決まりである。勝者の木村拓哉と香取慎吾にグンソクが用意したプレゼントが、誰もが驚く超意外なものだったのである。
現在23歳、現役の大学生だというグンソクの日本でのブレイクのきっかけは、韓流ドラマ「美男ですね」でみせたツンデレ演技と、マッコリという韓国のお酒のCMだと言われている。女の子のような美しい顔だちと、細いようで実はしっかりと筋肉の付いたたくましい体というギャップ。さらに最大の魅力は、「ツンとしているようで素顔は人懐っこくてお茶目」という、役柄だけでない彼のツンデレっぷりにある。
そんなグンソクがオーダーした料理は、母の味「キムチチゲ」。韓国にいればいくらでも食べられそうなメニューだが、忙しくてなかなか母のキムチチゲを食べに帰ることができないので、食べたくなったのだそうだ。
グンソクのために料理を作るSMAPを見つめながら、彼はあることを告白する。それは、子供のころからSMAPの大ファンだったということである。日本の文化に興味を持ち、中学時代から独学で日本語を学んできたというグンソクは、SMAPの曲も教材として使っていたのだそう。
「だから、今回はお会いできて感激です」と微笑むグンソクに、司会の中居正広は大感動。一気にグンソクに親しみを持った様子で、「ひとりでどこででもダンスの練習をしてしまう」というグンソクと一緒に料理ができるまで踊りまくったのであった。
木村と香取のペアが作ったキムチチゲは、オーソドックスなチゲとパスタのボンゴレ・ビアンコを組み合わせるという、とても斬新なメニュー。一方草彅剛と稲垣吾郎のチゲは、ふかひれあんのおこげとチゲを組み合わせた、中華と韓国料理のフュージョン。
どちらも普通ではないアレンジを加えたチゲであったが、グンソクが選んだのは木村と香取の料理。決め手は、組合せの意外性というよりは、チゲに使用した酸っぱい本場のキムチの味と韓国人好みの辛さだったらしい。「母を思いだしました」と胸に手を当てて微笑むグンソクをみて、ふと誰かに似ているような気がした。
グンソクと同じ韓流スターの、ヨン様こと、ぺ・ヨンジュンの振る舞い方に非常によく似ているのである。思いやりを前面に出した人当たりの良さや、柔らかい笑顔は非常にヨン様と重なる。だから日本でこれだけ人気が出たのだと、妙に納得させられた。
勝者のふたりに贈られたプレゼントは、グンソクが大好きだと言う本格的なラジコンカーと、特別にデザインしたという帽子。喜ぶふたりに「でも、これだけではないんです。もっとプライベートなプレゼントがあります」と、意味深に微笑んだグンソクがポケットから取り出したもの。それはなんと、グンソクの電話番号が書いてある自身が写ったポラロイド写真だったのである。
「本物?」と驚くSMAPメンバーに対し、グンソクはやはり微笑みを湛えてこう言った。「皆さんにずっと憧れてきました。だからぜひ、韓国に皆さんがいらした際には僕がソウルを案内したいのです」。
どんな高額なプレゼントよりも価値のある、「自身の連絡先」という超プライベートな心のこもったプレゼントをしたグンソク。チゲを食べたせいなのか、額に光る汗もそのままに微笑む彼の飾らなさと人柄の良さに、ますますファンが増えたにちがいない。グンソク人気はこれからもまだまだ続きそうである。
(文=田端あんじ)
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