都内2LDKのマンションで同棲するゲイカップル、弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二。彼らの食とそれにまつわる日常を描いたマンガが『きのう何食べた?』(よしながふみ/ 講談社)です。
日々の料理担当は筧史朗ですが、仕事の後に夕食を作るため、無理に手が込んだものはなくどれも作りやすいものばかり。しかも1ヶ月の食費2万5千円の中でやりくりしているため、使っているのは身近で手軽な食材ばかり。安くて簡単でウマ~な献立ばかりなのです!
となれば、これはぜひとも作ってみたくなりました!
今回チョイスしたのは、5巻より「豚肉とちくわで八宝菜風」「大根とハムとネギのピリ辛サラダ」「卵とコーンのスープ」の3品。同棲相手の賢二いわく、「八宝菜定食だ~~」。
実は今回、仕事でちょっとむしゃくしゃしたことがあった筧史郎。そのため、スーパーでヤケ買い&二日分の料理を作ってしまったとのこと。それでも、これだけの材料をそろえても千円ちょっとぐらいでおさまる上に、かなり大量に作れるため、2人分の料理が2日分作れちゃった! やっぱりオウチで作るゴハンってコスパ最強!
■卵とコーンのスープ
材料:クリームコーン缶、卵、鶏ガラスープ、塩、コショウ、ゴマ油
作り方:クリームコーン缶2/3缶、コーン缶1缶分とちょっとの水を鍋に入れて火にかける。かきまぜながら、鶏ガラスープと塩・コショウで味付け。汁が沸騰してきたら1コ分の溶き卵を流し入れ、ゴマ油をひとたらししてできあがり。
■大根とハムとネギのピリ辛サラダ
材料:大根5cm✕2、ロースハム4枚、長ネギの白い部分5cm✕4、白だし、酢、砂糖少々、ラー油
作り方:大根5cm✕2を皮をむいて千切りに。長ネギの白い部分5cm✕4も同じく千切りに。ロースハム4枚も半分に切ってから千切りに。大根、長ネギ、ハムを和える。白だし、酢、砂糖少々、ラー油を混ぜて作ったドレッシングを食べる直前にかける。
■豚肉とちくわで八宝菜風
材料:豚バラスライス200g、ブロッコリー1房、にんじん1本、水煮竹の子1/2本、しいたけ1パック、ちくわ1袋、白菜3~4枚、ネギの青い部分5cm、しょうが・にんにく各1かけ ★調味料…サラダ油、酒、オイスターソース、鶏ガラスープ、しょうゆ、砂糖、かたくり粉、塩、コショウ、ゴマ油
作り方
1、ブロッコリーは硬めに湯がいておく、にんじんは薄い半月切りに。竹の子はひと口大、しいたけは1コを4等分、ちくわは斜め薄切り、白菜はざく切りに。
2、サラダ油をひいた鍋に、みじん切りにしたネギ、しょうが、にんにくを炒めて、香りが立ってきたら豚肉を入れる。豚肉の色が変わったら、にんじんを入れて完全に火が通るまでよく炒める。
3、白菜を入れ、酒少々、コショウ適宜、オイスターソースどぼり、鶏ガラスープ少々、しょうゆ適宜、砂糖少々で味付け。
4、竹の子、しいたけ、ちくわ、ブロッコリーを入れてさらに炒め、水溶きかたくり粉(かたくり粉大さじ1と水大さじ2)をかけてさらに加熱。
5、最後に塩・コショウで味を整え、ゴマ油をひとたらしして完成!
肝心のお味も本当にイイ! 八宝菜はブロッコリーや竹の子のシャキシャキした食感、味が染み込んだちくわ、具材にからまる絶妙な中華味など、食べて て飽きません♪ これはゴハンがススムくんやでえ……!! サラダは大根のさっぱりさにピリ辛の味付けがよく合うし、中華の定番・コーンスープはなんだか 落ち着く味わい。
作者のよしながふみさん、ほかの作品にもよくお菓子や料理が登場しますが、どれもおいしそうでご自身も料理上手なことがう かがえます。『きのう何食べた?』にも「余ったクリームコーンはタッパーに入れて冷凍」「ちくわは冷凍できる。使う分だけ出して自然解凍」など出てきて、 こうした豆知識も参考になったり。
おいしい夕食を食べれば、心もホッコリ。『きのう何食べた?』で史朗と賢二のなにげない日常を微笑ましく眺めつつ、今晩は皆さんもおうちゴハンを楽しんでみませんか?
(料理、写真、文= 鷺ノ宮やよい)
参考元:『きのう何食べた?』(http://morningmanga.com/lineup/24)
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