書店のインスタグラムといえば新刊の入荷告知や「こんなイベントやりましたよ」という告知が多いもの。ところが、フランスはボルドーにある書店「モラ」(La librairie Mollat)のインスタグラムはちょっと毛色が違います。

書店員さんがあることに気づいたことから始まったインスタの投稿。それがウィットに富んでいておもしろいんです。

【暇を持て余した書店員さんが気づいたこと】

書店員さんが気づいたこと……それは、自分たちやお客さんが「本の表紙に似ている」ということ。

日頃、愛を持って書籍を並べている書店員さんだから、「今日の服、あの本の表紙の人物とおそろいだ!」とか、「あのお客さんの娘さん、どこかで見たことがある……。あっ! あの本の表紙に出ている女の子にそっくりなんだ!」とかって、気づいたのでしょうね。

そこで本の表紙と書店員さんやお客さんの姿を組み合わせて写真を撮ってみたら、まるで本の表紙に描かれた人物と日常が融合したような写真が撮れたのです。

【本の表紙とリアルな人間が融合】

たとえば、ヒゲの生えた顎から下だけが映ったシャツを着た男性の表紙を、同じようにヒゲを生やした男性の顔の顎下にかざすと、ぴったり融合。この表紙の人物はきっとこういう顔しているんじゃないかって思ってしまいます。

また、女性の優しげな眉毛と右目のみが見える状態で描かれた本の表紙を、黒のターバンを巻いた女性の顔にかざすとぴったりと一体化。右目と左目がそっくりすぎて、「このかたが実際のモデルでは?」と思うほどです。

本の登場人物がリアルな世界に飛び出してきちゃったようで、見ていてとても楽しい!

フランスも日本と同様、書店の経営は苦しくなっているそう。けれど、こういった遊び心のある書籍紹介をされると、「インスタで紹介していたあの人から、あの本が買いたい」「モラに行ったら私に似た本を紹介してもらえるかも」って思っちゃいそうですね。気になる方は、ぜひ「Mollat(モラ)」のインスタグラムをチェックして見てください。

参照元:Instagram @librairie_mollatboredpanda(英語)
執筆=山川ほたる (c)Pouch