上野動物園の人気者といえば、ハシビロコウ。 “ハシビロコウ先輩” と呼ばれ親しまれていますが、ウェブサイト「東京ズーネット」によれば、2018年3月1日にオスの「シュシュ・ルタンガ」が亡くなってしまったそうなんです。

東京ズーネットによると、「シュシュ・ルタンガ」の死因は、動脈硬化と感染症による心不全。1月下旬から右脚裏に出血が見られ、治療をおこなっていたものの、2月中旬には関節部に炎症が生じて脚を引きずるように。一時的に元気を取り戻すも、3月1日17時45分に息を引き取ったそうです。

【孤高の存在でした】

「シュシュ・ルタンガ」は2007年6月21日にドイツのフォーゲルパークから来園。野生由来の個体で、年齢は推定23歳以上とのこと。

他の個体に比べると人に慣れない性格で、女性に向かってくることもある気の強い一面もあったよう。これまでメスたちとの同居を試みてきたものの、繁殖には至らなかったそうなんです。

【悲しみの声が続々】

上野動物園は「3月2日から3月4日までの3日間、ハシビロコウ舎前に献花台を設置します」と公式ツイッターに投稿。週末と重なったこともあり、最後のお別れに来園した方も少なくなかったようです。

4日の閉園後、上野動物園は「シュシュ・ルタンガの献花台にたくさんのお花をいただき、ありがとうございました。火曜日以降にお花をお持ちいただいた方は、東園・動物慰霊碑までお願いいたします。」とツイートしています。

「シュシュ・ルタンガ」の死去を伝えるつぶやきは7800以上リツイートされ、「大好きだったので、悲しいです」「かっこよかったな」「ショック……会いに行けばよかった」「もう逢えないと思うと寂しいな」「いつも楽しませてもらい、また、和ませてもらいました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」など、死を悼む声がたくさん寄せられています。

【ハシビロコウたちに会いに出かけよう】

上野動物園に暮らすハシビロコウはオス1羽とメス3羽の、合計4羽となりました。暖かくなってきたことですし、「シュシュ・ルタンガ」のことを思い出すため、そして残されたハシビロコウたちに会うために、出かけてみるといいかもしれません。

「シュシュ・ルタンガ」のご冥福をお祈りいたします。

参照元:東京ズーネットTwitter @UenoZooGardens
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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