2019年10月10日現在、日本列島に接近中の台風19号。NHKニュースの公式ツイッターが外国人向けに発信した台風関連のつぶやきが、今注目を集めています。

つぶやきはすべて “ひらがな” で書かれていて、1万2000回以上もリツイートされました。

「優しい」など称賛の声があがる一方で、「英語で書いた方がわかりやすいのでは」といった指摘もあり、ちょっとした議論になっていたんですが……。

実はこの「すべてひらがなで書く」という試みは、外国人向けの「やさしい日本語」に基づいたものなのです。

【きっかけになった「つぶやき」はこちら】

話題になっているのは10月9日に投稿されたつぶやき。

「【がいこくじん の みなさんへ】 たいふう19ごう が 12にち~13にち に にしにほん~きたにほんの ちかくに きそうです。 たいふう19ごう は おおきくて とても つよいです。 き を つけて ください」

といったもので、コメントの最後には、台風や大雨の際に知っておきたい情報を “ひらがな” で書いたニュースサイトのリンクが貼られています。

【なぜ「ひらがな」なのか】

この「すべてひらがなで書く」という試みは「やさしい日本語」に基づいたもの。

2020東京オリンピック・パラリンピックの多言語対応協議会のサイトよると、「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のこと。

1995年1月の阪神・淡路大震災をきっかけとして、日本語も英語も十分に理解できない人たちのために、災害時や緊急時などに必要な情報が伝わるように考え出されました。

また「やさしい日本語」は、災害時だけでなく、行政や生活に関する情報などを提供する手段としても研究されています。

【機械翻訳するときも役立つ!】

2016年法務省統計によると、定住外国人が理解できる言語として、「日本語」は62.6%、「英語」は44%という調査結果が出ているそう。

数字を見るかぎり、英語よりも日本語を理解できる人の割合が多いことがわかります。

機械翻訳を通すにしても、いったんわかりやすい日本語に直してから外国語に訳した方が、意味の通る文になるもの。「やさしい日本語」には、そうした効果も期待されているそうなのです。

今回のツイートを通して、1人でも多くの人に情報が伝わってほしいものです。

参照元:Twitter @nhk_news東京都オリンピック・パラリンピック準備局
執筆:田端あんじ (c)Pouch