【連載 私がイモムシから蝶になるまで】
パーソナルカラー診断からイメコンを受けて生まれ変わった梶本さん。その先にあったのは、見た目の変化だけではありませんでした。
パーソナルカラー診断をはじめとして顔タイプ・骨格診断も受けてイメージコンサルティングの沼にどっぷり浸かった私。
数々の矛盾や困難を乗り越えた先に見えたのは意外な未来だった。
【卑屈さを乗り越えた先に見えた新たな世界】
自分はブスだし、一生ブスの人生を生きる、と諦めていた頃はずっと不貞腐されていたし、綺麗な人をねたんでいた。
5年前には「こんな服を着ている人は自分に自信があってきっと勝ち組なんだ……」と、恨めしく思っていたようなファッションやメイクを、今は自分が楽しんでいる。
自分には関係ない別世界だと思っていたファッションの世界は、ちゃんと自分と地続きに存在した。
見た目で人を値踏みし、その最底辺に自分自身を位置付けていた私が、イメコンを受けて着る服だけなく内面まで変わろうとしている。
自分のコンプレックスだった顔つきや高身長を受け入れた瞬間、容姿で人を判断することの浅はかさを知ったのだ。
その気づきはまるで呪いを解かれた野獣のごとく、私を別の姿に変えてくれたように思う。
自分が容姿と性格のギャップに苦しめられたことで、世の美しくなりたい人もみな、はじめは苦悩の中にいて、それでも美しくありたいと願う姿が素敵なのだと思うことができた。
もう「まぶたのキラキラに8K(8000円)? 吉牛何杯食えると思ってんの!?」
と鼻で嗤っていたあの頃の私はいない。そのキラキラにときめくことが、美しさを探求する全ての人の特権であり、心の宝物なのだ。
【外見が変わって、内面も変わった】
ファッションやメイクを試行錯誤をしながら意識改革も並行して行った。
クールで怖く見えるなら、内面を変えよう。
前よりも柔らかい口調と笑顔で患者さんに接するように心がけた。
患者さんから「はじめは怖い人だと思ったけど、あたしたちのことを想ってくれてるんだってわかったから、あなたが一番信頼できたの」と言ってもらえたときは本当に嬉しかった。
昔は優しく見られるために外見を変えようとしていた私が、今は芯から優しいと言われるようになった。
こうやってなりたい自分に近づけていけばいいんだ。
【改革を続けていった結果…】
幼い頃から背が高く、可愛さや女らしさに憧れがあった私は自分が本来持つ魅力とは逆の方向に舵を切って努力し、数々のファッションやメイクに失敗した。
その結果、自分に「可愛くない、女らしくあってはいけない、美しくない」と呪いをかけ続けてきたように思う。
しかしパーソナルカラー診断を受けて自分に似合う色を知り、今まで避けてきたクールな服装が自分をより魅力的に見せてくれることを知った。
自分が向いていることやポテンシャルが高いことは結果がついてきやすいし、褒められればモチベーションも上がる。
前は「スタイルが良い」とか「モデルさんになればいい」などと言われるたびに「人の苦労も知らないで勝手なことばかり言うな」と卑屈に考えてイライラしていたが、今では純粋に喜べるようになり、その場でモデルウォークまで披露してしまう。
3年前から忘年会シーズンに全く同じ格好で写真を撮っている。並べてみて驚愕した。
顔が変わっちゃっているのである!! イメコンの力に恐れおののくより他ない。
【美意識って自意識】
こうじゃなきゃ可愛くない!
そんな呪縛から解かれるための、自分だけのオシャレがある。
美意識って自意識だ!
きっとどんな方法を試したとしても、「自分を好きになりたい」と思えれば変わることができる。
自分を好きになる為ならダイエットでも詐欺級メイクでも整形でも何でも良い。大切なのは自意識。自分を諦めないこと。
どんな自分であろうと、自分のことを愛せる人生の方がコスパが良い。
元々コスパ第一主義者だった私は自分を好きになって人生史上最高に幸せだと思えたのだった。
いつからでも遅くはない。あなたが、あなただけの美しさに出会えますように。
全10回の連載企画にお付き合いいただいた読者の皆さま、本当にありがとうございました!
これからもPouchで記事を書いていく予定なのでよろしくお願いいたします!
執筆・撮影:梶本時代 (c)Pouch
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