夏といえば海! ということで、海水浴の予定をすでに立てている方もいるかと思います。

そんな中、海上保安庁で気をつけるように呼びかけているのが「離岸流(りがんりゅう)」について。

この言葉、初めて耳にした方もいるかもしれませんが、水難事故を避けるためにもぜひとも知っておきたい知識と言えそうです。

【海水浴時に気をつけたい「離岸流」】

海上保安庁 海洋情報部のホームページによると、離岸流とは「海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れ」のこと。

離岸流は岸から沖のほうへ向かって速い速度にいっぽう的に流れるため、巻き込まれると知らず知らずのうちに沖まで流されてしまうことがあるといいます。

・海岸地形が凹んでいるところ
・波のかたちがまわりと違うところ
・近くに人工構造物があるところ

などが離岸流が発生しやすい場所だそうですが、なかなか見た目だけではわかりづらいもの

しかも、遊泳可能な波の高さの場所でも離岸流事故は発生しているというから恐ろしい話です。

【覚えておきたい「離岸流への対処法」】

では、もし離岸流に流されてしまったら、どう対処すればよいのでしょうか?

まずはパニックに陥らずに落ち着くこと。そして、大切なのが岸に向かって泳ぐのではなく、「岸と平行に泳ぐ」こと。

そして沖向きの流れを感じなくなったら、岸に向かって泳ぐようにします。

泳ぎに自信のない人は、無理に泳ごうとせずに「浮くこと」に専念するのも大事だそうです。

「可能であれば、まわりの人に流されていることを知らせる」というのも効果的。

けれど、子どものころに川で流されそうになった経験がある私からすると、溺れかけてあっぷあっぷしている状況で声をあげるというのは不可能に近いように感じます。

【楽しく安全に海のレジャーを楽しむために】

離岸流は、けっして珍しいものではなく、毎年どこにでも発生しているものだといいます。

だからこそ、離岸流の特性や対処法を知っておくことはとても重要です。子どもがいる方は特に、事前に家族で話し合っておくとよいかもしれませんね。

離岸流に関するさらに詳しい情報は参照元からご覧ください。事故の危険性に留意しながら、安全に海のレジャーを楽しみましょう!

参照元:Twitter @JCG_koho海上保安庁 海洋情報部
執筆:鷺ノ宮やよい

▼「海水浴では離岸流に気をつけて!」と海上保安庁