レジャーシーズン本番を迎えて、あちこち出かける予定を立てている人もいることでしょう。山登りやキャンプなど、アウトドアを楽しみたい人もいるのでは?

けれど、アウトドアには死の危険がたくさんあるといいます。

しかも死の理由は「まさかこんなことで……」という事例ばかり。実際に起こった死亡事例と対策法を収録した書籍『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』を読んで、まさかの事態に備えましょう!

【どんな本?】

2023年7月19日に発売された『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』(羽根田治 著 税込み1430円 / 山と溪谷社)。

山岳遭難や登山技術に関する記事や書籍を多数執筆しているライターの羽根田さんが、実際に起きた事故を取り上げ、自然の中に潜む危険と対処法をわかりやすく紹介しています。

本の目次を見てみると……「山で死ぬ」「動物にあって死ぬ」「毒で死ぬ」「川や海で死ぬ」といったシチュエーションがずらり。

それぞれ「ころんで死ぬ」「ダニに噛まれて死ぬ」「助けようとして死ぬ」「キャンプの炊事中に死ぬ」「風に飛ばされて死ぬ」といった詳細な事例について紹介しているほか、「転滑落事故が起きやすい場所は?」「変わりつつある人間とクマの関係性」「中毒事例の多い主な有毒植物」などのコラムも掲載されています。

【雷に打たれて…?】

たとえば「山で死ぬ」には、雷に打たれて亡くなったケースを収録。

大学の登山サークルのパーティが、雷雨を避けるため近くにある山荘にかけこんだものの、最後尾にいた学生が行方不明に。のちに落雷死している姿で発見されたそう。

こういった事例を避けるためには、天気予報をチェックしたうえで、リスクが高そうなら計画を練り直すことが大切。特に夏季は雷が多いので、「早発早着」を心がけ、午後の早いうちに行動を終えるようにするといいそうです。

【思いがけないことだらけ】

そのほかにも掲載されている事例の一部をご紹介。

■イノシシに襲われて
対策:地元の出没情報をチェックしたり、クマ鈴やラジオなどで音を出しながら行動する。遭遇したら、後ずさりしながら距離を取り、イノシシよりも高い位置へ移動する。

■鉄砲水(※急激な出水や増水)で
対策:あまりに急なことで対処しきれないため、あらかじめ「川辺のキャンプ=高台にテントを張る」を心がける。増水時に逃げ場がなくなる中洲への陣営も厳禁。

また近頃では、山中で動物に遭遇するケースも。

本書には、「クマに襲われたら」「毒ヘビに噛まれたら」「蜂に刺されたら」といった、知っておきたい安全知識も収録されておりますよ!

【備えは大切です!】

アウトドアには死の危険があるけれど、事前に知っておけば身を守れます。

だからこそ、できるかぎり「備え」はしておきたいもの。また「自分は大丈夫!」と過信せず、出かける前に本書を読んで、いざというときに動けるようイメトレしておくといいかもしれません。

参照元:楽天プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch