これまでの人生、大切なものをなくしてしまった経験のひとつやふたつ、皆さんにもあると思います。同じものを買えればよいですが、世界にふたつとない思い出の品であったら? 泣いても泣ききれないという人もいるでしょう。
ニューヨークに住むアメリカ人のエド・グレガーさんもそんな人の一人。今から半世紀以上も前の1958年。彼は高校の卒業祝いに叔母からブローバというブランドの23金の腕時計をもらったそう。時計の裏側には彼の名前と卒業の日付が彫られていたといいます。しかしその後、海兵隊にいたときに時計は誰かに盗まれてしまうことに……。