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見た目には大差がなくとも、日本各地の恵みを存分に受け一粒一粒に個性が宿る牡蠣。

晴海通りと新大橋通りが交差する築地4丁目交差点の角にあるオイスターバー地下の粋では、日替わりでその日もっとも美味しい牡蠣料理を楽しむことができます。

創業からわずか4年で「行列のできる店」に登りつめた同店。その人気の秘密は、なんといっても東京の台所・築地市場で仲卸を営む「築地三代」直営であるということ。商いの利を生かした同店では、夏は岩牡蠣、冬は真牡蠣、そして素材を生かしたさまざまな牡蠣料理が年間を通して楽しめます。

店は簡素な造りでまるで築地の場外露店のような気楽な雰囲気。4~5人分ほどの立ち飲み席からは牡蠣の殻剥き作業が望める特典付き。

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◆素材を生かして旨さを演出

同店では季節を問わず、北は北海道から南は九州まで、全国各地から自慢の牡蠣が揃います。この日のラインアップは北海道・厚岸(500円)や岩手・陸前高田(400円)、三重・桃こまち(450円)など珠玉の牡蠣8種。

まずは「本日のおすすめ3種食べ比べセット」で、生牡蠣のままそれぞれの特徴を楽しむのがおすすめ。この日は、小粒の中に甘みや旨みが凝縮された浦村(三重)とキレのよい塩気を感じられる陸前高田(岩手)、まったりとクリーミーな深さを味わえる昆布森(北海道)の3種類で1,280円(税込)。

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生牡蠣の食べ比べとは、いわば準備運動のようなもの。その後は好みの牡蠣を素焼き(+50円)や蒸し焼き、さらには一味変わった旨みを味わえる西京味噌バター焼きや牡蠣のまろやかさをトマトの酸味で引き締めたトマトチーズ焼きで楽しむことができます。熱を通したことで弾力を増した牡蠣とトロトロのチーズとが見事に一体化したトマトチーズ焼きは一食の価値あり。

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ほかにも、牡蠣とクリームチーズのパテ(680円)やズワイガニのガーリックオイル煮(1,380円)など1品料理をハーフサイズから注文可能。

◆辛口白ワインで酔いどれ牡蠣ナイト

ワインは牡蠣との相性を考えすべて辛口の白。グラス580円、ボトルは1,000円~2,000円台とお手頃な料金設定で、仲間とともに2本3本を空ける人も少なくないそう。また、1,000円を払えばボトルが持ち込めるBYO(Bring Your Own)式なのもポイント。自宅に眠るとっておきのワインでも、量重視でマグナムボトルでも一律1,000円です。そのほか、生ビール450円(エビス)や山形のばくれんや京都の桃の滴といった日本酒も提供(各450円)。

仲卸直営だからこそできるクオリティとコストパフォーマンス。「地下の粋」は、無性に牡蠣が食べたくなるあの欲求を存分に満足させてくれる牡蠣専門店です。

店舗情報 【地下の粋】
・住所 東京都中央区築地4-7-5 築地KYビル B1F
・電話番号 03-6228-4442
・営業時間 月~金17時~22時(L.O.21時30分) 土~21時(L.O.20時30分)
・定休日 日祝

撮影・執筆=井上こん(c)Pouch

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▼しっかりした食べ応えを感じさせてくれる赤崎(420円)の生牡蠣

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▼潮の風味を存分に蓄えた陸前高田(400円)の素焼き

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▼〆にはスパイスの効いた天然魚介出汁のスープカレー(880円)がおすすめ。スルメイカや真鯛の頭などから旨味を抽出したスープは極上の味(画像はハーフサイズ)

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