2020年10〜12月にテレビ東京系で放送されていた深夜ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称:チェリまほ)』。

ネガティブだけど心優しい魔法使いの安達(赤楚衛二さん)と、そんな安達を一途に思い続けるパーフェクトガイ・黒沢(町田啓太さん)の恋模様を繊細に描き、社会現象を巻き起こすほどブームになりました。

あれから約1年4カ月……「物語の続き」を描いた劇場版がついに公開!

今回はドラマ版ガチ勢の私が思う「劇場版『チェリまほ』の見どころ3つ」をご紹介したいと思います♪

※注意:ここからはネタバレを含むので、まだ観ていない方はお気をつけてください!

【劇場版あらすじ】

2022年4月8に公開された映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』。

紆余曲折を経たあとついに結ばれた安達&黒沢は、デートを重ね、共に時間を過ごす中で、ゆっくりと愛を育んでいました。

春はお花見、夏はお祭り、秋は京都あたりに旅行にでも行きたいね……もちろん「ふたり」で。

そんな話をしていた矢先、舞い込んできた安達の転勤話。夢のキャリアアップへとつながるものの、黒沢と遠距離恋愛しなければならず(その距離はるか1200km)、安達はひとり頭を悩ませてしまうのです。

【見どころ3つ】

<その1:ずっとこれが観たかった! 安達&黒沢の幸せイチャラブシーン>

『チェリまほ』ファンの願い……それは安達&黒沢が未来永劫ラブラブでいてくれること! 劇場版でもふたり仲良くアウトドアへ出かけたり、肩を並べて年越しそばをすすったり、安達の手作りオムライスがもったいなくて食べられない!と駄々をこねたりと、ラブラブが止まりません。ドラマファンにはおなじみ「黒沢の心の声」も健在。ひたすらデレまくる黒沢と、まんざらでもない表情の安達に萌えまくってください!

<その2:共に成長を遂げた安達&黒沢の対比>

ドラマ版では「人に触れると心が読める魔法」に頼りがちで、言葉で気持ちを伝えること・心を通わせることがあまり得意ではなかった安達。けれど劇場版では、自分の気持ちや望みをはっきりと伝えられるようになった上に、黒沢を支えようとする場面もあって、成長著しい……! 対して黒沢は、「 “安達ファースト” で自分は二の次」といったところがあり、本音を押し殺してしまいがち。カッコ悪い姿を見せられず虚勢を張ることが多かったものの、安達の転勤話に対して

「大丈夫じゃなかった……寂しかった」

と涙ながらに話しており、素直に弱さを見せられるように。頼りがいがある安達ともろさが垣間見れる黒沢……ドラマ版と比較すると「形勢逆転」という感じですが、どちらも成長していて感無量です(涙)。

<その3:おとぎ話のその先へ>

コミカルなシーンが多いドラマ版と比べると、劇場版はちょっぴりシリアス。なぜなら、

・生命の危機に関わるほどの緊急時に “パートナーの親族” として扱ってもらえない
・家族への紹介がハードルになる

といった、性的マイノリティーが実際に直面している問題をしっかり盛り込んでいるからです。また日本では、法律上の性別が同じ2人は、結婚ができません。この点をどう描いているのかも劇場版の大きな見どころ。結婚にまつわるエピソードは物語の終盤に登場し、ファンのあいだでも話題のラストシーンへと続きます。ぜひあなたのその目で見届け、感じ取っていただければと!

【何度も観返したくなる作品】

「恋愛が成就したその先」をリアルに描き、どう受け止めるのか視聴者に委ねているようにも感じられた劇場版。

安達&黒沢を演じたおふたりの、心の機微を表す演技の繊細さも相まって、観るたびに捉え方が変わりそうな作品でもありました。

ちなみに、原作漫画の著者・豊田悠先生は、映画化に伴う原作使用料の一部を、すべての人が平等に結婚を選択できる社会の実現を目指す団体「Marriage For All Japan」に寄付。

安達と黒沢がこの先ずっとふたりでいられるよう、そしていつの日か物語の続きを観られるよう、願ってやみません!

参照元:映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』公式サイトTwitter @tx_cherimahoTwitter @toyotayou
撮影・執筆:田端あんじ
Photo:(c)Pouch

▼入場者特典第1弾「豊田先生描き下ろしイラスト入りポストカード」配布は4月14日まで!