個性豊かな人々が集まる街、高円寺。そのなかでも、知る人ぞ知る秘境的な面白スポットが『なんとかBAR』。
通称「なんバー」は、日替わりの店長たちが作ってくれる、美味しくてリーズナブルなメニューと、個性派揃いのお客さんとの会話を楽しみにする人たちでいっぱい。日本だけでなくアジアやヨーロッパからも、「なんバー」目指してやってくるお客さんで賑わっています。
ところが、元々古かった店の老朽化がこのところグッと進んで、あちこちボロボロに。しかし修理するお金はないため、惜しまれつつも3月7日をもって、その歴史に幕が降ろされることに……。常連からは「ショック!」「さびしい!」の声が上がっています。
記者(私)も残念でたまりません。震災時には「震災復興支援バー」を行うほか、さまざまな救済イベントを開き、売り上げを寄付してきた当店。地域のコミュニティスペースとしての役割を持っていて、都会のサバンナで乾いたノドをうるおす、貴重な水場のような場所だったのです。そこで復活への願いを込め、お店の魅力と最終日の閉店イベントについてお伝えしたいと思います!