心肺停止状態で病院に搬送されていたお笑いタレントの前田健(まえだ けん)さんが、4月26日(火)午前1時36分、死去しました。
まだ44歳、直前までツイッターを更新していた前田さんの突然の訃報に、多くの芸能人がコメントを発表している模様。
中でも記者(私)の心に刺さったのは、俳優の佐藤二朗さんが自身のツイッターに投稿したつぶやきでした。
【多才だった前田さん】
「まだ言葉にならないが、これだけはその才を知る者として言葉にして言う。アイツは “お笑い芸人の” や “モノマネ芸人の” ではない。 “芸人であり俳優の” だ」
また佐藤さんは前田さんの出演作品の名をいくつか挙げており、それらを観れば「アイツがいかに俳優に本気だったか、分かるはずだ」ともコメントしています。
前田さんは “あやや” こと松浦亜弥さんのモノマネで一躍有名になった方ですが、数多くの映画やドラマに出演。存在感を感じさせる俳優として活躍されていたほか、一方では振付やダンスの監修といった分野においても、その才能を発揮していました。
【届かなかったつぶやき】
4月24日(日)夕方、佐藤さんのツイートにリプライを寄せた前田さん。
「少数で奇特な俺のファン」という佐藤さんのつぶやきに対し、「4万人もフォロワーがいる二朗さんがなにをおっしゃいますか」と返答。心肺停止のニュースを受け、佐藤さんが返信したつぶやきは次のとおりです。
「照れ臭くて返事しなかったことを後悔させるな。絶対、還って来い」
【スタッフにも優しい前田さんのことが大好きでした】
しかし願いが叶うことはなく、帰らぬ人となってしまった前田さん。実は記者、若かりし頃にご本人にお会いしたことがあるのですが、前田さんはそのときスタッフとして働いていた私たちにも非常に優しく、気さくにモノマネをみせてくれたことをよく覚えています。
その姿を思い返すと、とても悲しい。前田さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
参照元:Twitter/佐藤二朗
執筆=田端あんじ (c)Pouch
まだ言葉にならないが、これだけはその才を知る者として言葉にして言う。アイツは「お笑い芸人の」や「モノマネ芸人の」ではない。「芸人であり俳優の」だ。「20世紀少年」を見よ。「今日からヒットマン」を見よ。アイツがいかに俳優に本気だったか、分かるはずだ。
— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) April 26, 2016
@ken_m614 照れ臭くて返事しなかったことを後悔させるな。絶対、還って来い。
— 佐藤二朗 (@actor_satojiro) April 25, 2016
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