「Pouchシネマ批評」の記事まとめ (16ページ目)

家族のピンチを救うのは家族! 男たちのダメさとたくましさが愛しい映画『ぼくたちの家族』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは映画『ぼくたちの家族』(5月24日公開)です。本作は、早見和真の同名小説を『舟を編む』で2013年度の各映画賞を受賞した石井裕也監督が演出した新作。

家族を支えてきた母親が病に倒れ、父親と息子二人がとまどい、苦悩し、ぶつかりあいながらも母親のために奔走する姿を描いたホームドラマです。記者的には石井監督の前作『舟を編む』を上回る作品だと思います。男たちのみっともなくもたくましく愛しい姿がもうたまらん映画なのですよ。

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アスペルガー症候群の青年をポップに描いたスウェーデン映画『シンプル・シモン』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、スウェーデン映画『シンプル・シモン』(5月3日公開)です。かわいいタイトルでビジュアルもかわいらしいこの映画ですが、実はなかなか画期的な映画でもあります。

なぜなら主人公はアスペルガー症候群の青年シモン。このようなテーマの作品はどうしても重くなりがちですが、この映画はアスペルガー症候群の難しさを描きながらも、どこか突き抜けた明るさがあり、こうやって病とお付き合いできたら、もしかしてもっと肩の力は抜けるのでは、楽になるのでは? と思わせるのです。

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象に追われながら学校へ! 命がけの登校先にあるものとは? ドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』【最新シネマ批評】

【公開直前☆最新シネマ批評】
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは4月12日公開のドキュメンタリー『世界の果ての通学路』です。みなさんは小学生のとき、通学時間はどれくらいでしたか? 家から3分って人もいれば、電車で1時間という人もいるでしょう。山超えて通学していたなんて強者もいるかも! 

この映画に登場する小学生たちも長い時間かけて通学しています。みんな秘境と呼ばれるような山の奥地から通っているのです。スクールバスなんてありゃしませんよ。彼らの通学はまさに冒険そのもの! そんな子供たちの姿を追いかけたドキュメンタリーです。

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悲しみと怒り…虫けらのように殺された無実の青年の実話の映画化『フルートベール駅で』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは2009年に起こった事件を映画化した『フルートベール駅で』(3月21日公開)です。妻と娘と生活をしていた男性が、ニューイヤーズデイ、フルートベール駅で命を落としました。そこで起こったこととは……。

虫けらのように殺された青年の生きた証を映画化した本作。「こんなことってあっていいの?」「何なのこれ」と記者は見た後しばらく放心状態でした。この映画は、決してあってはならない事件を描いているのです。

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ディズニー映画の舞台裏の映画『ウォルト・ディズニーの約束』ジョン・リー・ハンコック監督に直撃インタビュー!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評:インタビュー編]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のインタビューをご紹介する最新シネマ批評番外編です!

みなさん、ディズニーは好きですか? 好きですよね! ディズニーランド、ディズニー映画、ディズニーアニメ……そして、世界中で愛されているディズニーワールドの生みの親、ウォルト・ディズニー。そのディズニーをトム・ハンクスが演じるということで話題なのが映画『ウォルト・ディズニーの約束』(3月21日公開)。この映画はディズニーの名作映画『メリー・ポピンズ』の映画化の裏側を綴った物語なのです。

監督をつとめたのはジョン・リー・ハンコック監督。『しあわせの隠れ場所』でサンドラ・ブロックにアカデミー賞主演女優賞をもたらせた実力派の監督で、記者は、米国のハンコック監督にスカイプインタビューを敢行! 『ウォルト・ディズニーの約束』の裏側について聞いてきましたよ。

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【アカデミー賞】バック・トゥ・ザ・過去! 昔の自分とご対面しちゃったなつかしい映画スター10人

2014年に行われた第86回アカデミー賞が発表されてから少し経ちますが、昔からいるあのおなじみの映画スターの皆さんもノミネートされてたんですねぇ! レオナルド・ディカプリオ、サンドラ・ブロック、ジュリア・ロバーツなどなど、青春時代・子供時代のなつかしい映画スターがずらり!

そこで、本日は「People.com」で掲載された秘蔵画像をご紹介いたします。フォトショップ・マジックで、映画スターたちが昔の自分とツーショットしちゃっているんですよ! 

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アカデミー賞「作品賞」受賞! ブラピが裏方で大活躍・アメリカの奴隷制度に鋭く切り込んだ傑作『それでも夜は明ける』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは3月3日(日本時間)に発表された第86回アカデミー賞で、作品賞と最優秀助演女優賞を受賞した『それでも夜は明ける』(3月7日公開)です。

作品賞を受賞して、この週末に日本公開だなんて、なんて素敵なタイミング! とてもめでたい映画ではあるのですが、作品そのものはアメリカの黒歴史と言っても過言ではない物語。奴隷として12年間耐え抜いた音楽家の実話を元にした映画です。

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舞台は米国・制作は仙台放送! 認知症改善への姿を温かく映し出すドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、3月1日公開のドキュメンタリー映画『僕がジョンと呼ばれるまで』です。アメリカ・オハイオ州の高齢者介護施設を舞台に、認知症患者に対する新たな試みで認知症の改善を目指すスタッフと認知症の老人たちの姿を明るく温かく映し出したドキュメンタリー。介護、認知症というと重く悲しく辛いイメージがつきまといますが、この映画にはそんなイメージを一蹴する爽やかさなのです。

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甘ったれダメ大学生が主役の映画『東京難民』/ 監督も主人公にまったく共感できず…【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは2月22日(土)公開の『東京難民』。すごいタイトルですが、今だからこそ生まれたような映画といっても過言ではありません。就職率が下がり、リストラの嵐が吹き、ブラック会社が増えて、なかなか希望の光を見いだせない……という時代。格差社会は広がるばかりです。「別に今大学生だし、楽しいし……」なんて言っているアナタ。そんな浮かれていいのかしら? 

だって『東京難民』の主人公は、そんな浮かれた大学生が、ある日突然奈落の底に落とされていく物語なのですよ。

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若返ったジャック・ライアンをシェイクスピア系監督が演出? 話題作『エージェント・ライアン』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

トム・クランシー原作の人気シリーズ“ジャック・ライアン” シリーズの最新作として登場する『エージェント・ライアン』。このシリーズは、これまで原作の映画化がお約束でしたが、本作は、ジャック・ライアンというヒーローのオリジナルストーリーになっています。そしてアレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックが演じたジャック・ライアンに続く4代目は『スター・トレック』のカークことクリス・パイン。フレッシュなジャック・ライアンの登場です。

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映画ライターも激しく一押し!! 宿命のライバルとの熱い闘い…実話の映画化『ラッシュ / プライドと友情』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのはF1レーサー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダの実話を映画化した『ラッシュ/プライドと友情』(2月7日公開)です。

「F1映画? 男子向けじゃない?」と思うでしょう。いやいや、それが違うのです。これは男女関係なく、ライバル関係がいかに人生を豊かにするか、充実させてくれるかということを描いた人間ドラマなのです。

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レオ様来日!! 東京証券取引所での記者会見を直撃 / 映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
1月31日公開の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のプロモーションでレオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーティン・スコセッシ監督が来日しました。株式ブローカーの天国と地獄を描くこの映画にちなんで東京証券取引所で行われた記者会見に行ってきましたよ! 映画紹介とともに記者会見で見た生レオ様の模様をお届けします。

まずは映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をご紹介しましょう!

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“米誌が選ぶ2013年ベスト映画” にも選ばれた恋愛映画『ビフォア・ミッドナイト』で学べ恋愛術!!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、米エンターテインメント・ウィークリー誌による「2013年のベスト映画10本」のひとつにも選ばれた、ジェシーとセリーヌの恋愛物語『ビフォア・ミッドナイト』です。

第1作目『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』でふたりは出逢い、第2作目『ビフォア・サンセット』でその関係を深め、そして本作『ビフォア・ミッドナイト』では子供を持つカップルとしての姿を見せてくれます。

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だましだまされの恋愛ゲームの刺激にハマる! ドロドロの恋愛映画『危険な関係』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンという中国と韓国のスター俳優が共演するドロドロの恋愛ドラマ『危険な関係』(1月10日公開)です。

原作はラクロの同名小説で、何度も映画化されています。本作は中国バージョンというわけですね。なぜこの原作がこれほどまでに映画界で愛されるのか。この物語には人間の愚かさ、愛の脆さがこれでもかと描かれ、かつ、清らかさと対局にある悪も描かれているからでしょう。

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驚きの3つの事実とは? 可憐なオードリー・ヘプバーンが甦る映画『マイヤーリング』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、2014年1月4日公開のオードリー・ヘプバーン主演作『マイヤーリング』です。オードリー主演作はほとんど日本公開されていたり、未公開でもDVDがリリースされていたりしていますが、唯一、幻の作品と言われていたのが『マイヤーリング』。『ローマの休日』や『昼下がりの情事』と同時期に製作された、いちばん光り輝くオードリーを見られる映画なのです。

オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)は、意に沿わない結婚をさせられてしまい、不満をつのらせていました。そんなときに出逢ったのが外交官の娘で17歳のマリー(オードリー・ヘプバーン)。可憐な彼女にひとめ惚れしたルドルフ。彼女も同じ気持ちだったけれど、妻のいるルドルフとの逢瀬は簡単ではありません。そんなとき、協力してくれる人が現れ、密会を重ねる二人。しかし、それがルドルフの父親である皇帝の知るところとなり、二人の仲は引き裂かれてしまうのです……。

実はこのクラシックな悲恋映画には3つの驚きの事実があります。

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映画館でサバゲー体験? 人気シリーズのパート2『ハンガー・ゲーム2』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは人気シリーズ第二弾となる『ハンガー・ゲーム2』(12月27日公開)です。前作で、命がけのサバイバルゲームに優勝したカットニス。しかし、彼女の影響力を恐れた大統領が、カットニスを抹殺するゲームを仕掛けるという、前にもまして壮絶にな殺人ゲームを描くのが、新作『ハンガー・ゲーム2』です。

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インテリな吸血鬼にゾクッ! ジム・ジャームッシュ監督の新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは12月20日公開のジム・ジャームッシュ監督作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。インテリでクリエイティブな吸血鬼の生をラブと音楽とユーモアに痛みを加えて綴った新しいヴァンパイア映画です。

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話題の映画『ブリングリング』公開! 監督はガーリー番長ソフィア・コッポラ/ 彼女の一流セレブ伝説とは【最新シネマ批評おまけ】

12月14日(土)公開のソフィア・コッポラ監督の新作『ブリングリング』は、東京国際映画祭で初お披露目されたときから女子の間で話題。

映画祭での前売りチケットは発売から6分で完売し、ソフィアが来日してレッドカーペットに現れるやサイン攻めにあうなど、日本のオシャレ女子から圧倒的な人気を誇っています。

そのプロフィールは『ゴッドファーザー』などを手掛けたハリウッドの巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督の娘という筋金入りの二世セレブ。彼女ほど、親の七光りをうまく作用して成功した二世セレブはいないかもしれません。いまやコッポラ監督といえばソフィアのこと! というわけで、新作映画『ブリングリング』とともに、ソフィア・コッポラのセレブ伝説を追ってみましょう。

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これが無重力の世界だ!  恐ろしくも美しい宇宙を絶叫体感!! 3D映画『ゼロ・グラビティ』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ご紹介するのは本日13日公開の映画サンドラ・ブロック主演作『ゼロ・グラビティ』。宇宙空間を圧倒的な映像で描き、美しくも恐ろしい世界を構築したSF映画です。

メインキャストは宇宙飛行士役のサンドラとジョージ・クルーニーで、エド・ハリスは声の出演のみ。しかし、ジョージの出演シーンはわずかで、ほぼサンドラのひとり芝居です。共演は宇宙って感じ。誰も知らない世界、宇宙空間に放り出された時、人はどうするのか……。究極の孤独と恐怖、そして勇気を描いた作品です。

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妖術や怪物も飛び出してくる新感覚3D時代劇! ハリウッド版・忠臣蔵『47RONIN』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、ハリウッドが忠臣蔵を描いたアクション時代劇『47RONIN』(12月6日公開)です。出演はキアヌ・リーブス、真田宏之、浅野忠信、菊地凜子、柴咲コウに、元KAT-TUNの赤西仁も出演。

キアヌ以外はほぼ日本人にもかかわらず、全編英語セリフという『47 RONIN』。日本の時代劇だからか、世界に先駆けて日本公開が決定し、六本木ヒルズでワールドプレミアを大々的に開催。激太りと報道されていたキアヌがすっきりやせてかっこよくなって登場したのをご覧になった方もいるでしょう。

さて、映画は? というと、これがもうなんちゃって時代劇みたいな映画で、超楽しい作品になっています。

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